白雪の心臓消しゴムはんこ　ハロウィン/クリスマス/2023 年賀状

¥8320

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商品の説明

彼女は実母である魔女に、3度手をかけられそうになりながらも、気高く戦い続け、無事に王子と結ばれたのでした。

それから月日は経ち
魔女の処刑3日前。
強い心で進んできた彼女も、牢に入れられ、痩せこけて目の輝きを失った母を目の当たりにして、気持ちが激しく揺れました。

今までの戦いで犠牲になった者たちや所業の数々を思い出し、皆の前でしっかりと償ってほしいという思い
それでも己の母には変わりないという思い

強くあろうとし続けた彼女は、あまりに長い間感情を押さえつけ過ぎていたのです。
今まで目を逸らしてきたものと直面した今、大きすぎる混乱に耐えきれず、ある屋敷に住む、赤毛の女の元を訪ねました。

妃は女性に会うなりこう言いました。
「私の心臓を、心を取ってください。怒りも、悲しみも、もう、もうたくさんです。」と。
女性は低く滑らかな声で話しました。
「心は、あなたが今まで生きてきた中で大切に育ててきたもの。それを取り出してもあなたは救われない。」と。

妃はそれでも構わないと懇願し、女性は彼女の望み通り心臓を取り出したのでした。それは、赤く暖かい心臓でした。

処刑当日。
妃は背筋を伸ばし、通りの良い声で魔女の罪状を読み上げます。
彼女の目に迷いはありませんでした。
同じ時、赤毛の女性は屋敷で彼女の心臓を眺めていました。青く冷たい心臓です。

魔女は、処刑人に真っ赤に熱せられた鉄の靴を履かされ、皆の前で生き絶えるまで踊らされました。
あまりの苦痛に声も出ず踊り続ける母の姿に、妃は何も感じませんでした。

頬に伝うものを王に指摘されるまでは。

心はないはずなのに、何も感じないはずなのに、とめどなく流れる涙。
それは処刑が終わってからも止まりません。
泣きながら笑い、泣きながら食事をし、泣きながら眠りにつく妻に心を痛めた王は、赤毛の女性を訪ねました。
彼女の心臓を返してほしいという彼に女性は、「一度出せば元には戻せない」と話します。

途方にくれる彼に、女性は再び口を開き
「元には戻せないが、また1から育てることはできる」と微笑むのでした。

王は城へ帰り、妻へたくさん話しかけ、いろいろなところへ連れて行き、しっかり休ませる日々を過ごしました。

そんなある日、宝石箱の中を整えていた妃は、母の身につけていた指輪を見つけました。
そして、声を上げて泣いたのです。
彼女が国を追われた日から、初めて心から上げた叫びでした。

同じ時、赤毛の女性は妃の心臓を見ていました。
赤く、暖かい心臓でした。

サイズ：6.5×3.5cm

【こだわりのラッピング】
星野オリジナルのダークファンタジー
「星屑たちの記録」の屋敷に似合った、標本のような包装にしたかったのです。

表紙は、コーヒー染をして、よりアンティークな雰囲気になるように工夫しています。

高級感のある箱は、大切な人へのプレゼントはもちろん、お部屋にインテリアとして飾るのもおすすめです。
心にぎゅん！と来る作品たちを集めて、自分だけの標本を作ってみませんか？

作品たちの軸となる物語「星屑たちの記録」▽
https://www.instagram.com/p/CDfY-u2JqHS/?igshid=1ryo0sx0jrtq3

【使用材料】
専用の消しゴムを、一つ一つ手彫りで製作しています。
通常の消しゴムに比べ耐久性に優れ、1.1cmの厚みと程よい弾力によりおしやすくなっています。

【お手入れ】
使用後、ティッシュに何度か押してインクを綺麗にしてください。

【保管】
ゴム製のため以下のことは劣化の原因となりますのでご注意ください。
①直射日光、高温下での保管
②プラスチックケースにて直接保管
③消しゴムはんこ同士をくっつけたままの保管

ー星屑美術館星野夜についてー
ダークファンタジーの
「happy end もbad end も存在しない」
という点に強く惹かれ、その魅力を形にするべく
オリジナルのストーリーとをもとに、消しゴムはんこを制作しています。

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